ヨガでのからだ(呼吸器系)の浄化法の一つに「
ジャラネティー」(鼻うがい)があります。
インドでは1500年以上前から行われている「
ジャラネティー」。
太陽礼拝やアーサナよりも歴史があるヨガのテクニック(浄化法)の一つです。
インドの空気がとてもホコリっぽい事もあり、鼻腔・涙管の洗浄をする事で呼吸の質の向上による心身の浄化・健康増進が期待できるようです。
現在でもインドでは「ジャラネティー」を毎朝行う習慣があるそうです。
日本では『
うがい』言えば『
口うがい』ですが、アメリカ・カナダ・イギリス・韓国では『
口うがい』の習慣はあまりないそうです。
またハワイでは、風邪のひき初めに海水で『
鼻うがい』をする習慣があるそうです。
日本人の25%が花粉症を発生していると言われる今、花粉症の対策として『鼻うがい』が日本でも注目されるようになってきました。
しかし、「
痛そう」「
怖い」というイメージがあるようで、なかなか実行できずにいる方が多いように思います。
みなさんは
《病巣感染》という言葉をご存知でしょうか?
からだのどこかにウイルスや細菌などに感染した場所がありそれが原因で、感染した場所とは違う離れた場所で違う病気が起こる事を言います。
特に口腔・鼻腔・咽頭は、外界のウイルスや細菌をふくんだ空気が体内に取り込まれるのを防ぐ場所なので病原菌が常在しています。
ゆっくりとした鼻呼吸を行っていればウイルスや病原菌を体内に取り込んでしまうような事はあまりないのですが、口呼吸や口腔内が乾燥していたり虫歯や歯周病・咽頭炎などの炎症があれば、それらの病原菌が口から肺・胃・腸へ、また血液に乗って全身へと病気の元が運ばれて弱っている場所で病気を作っていきます。
例えば、妊婦が歯周病を患っていると流産や胎児の低体重・発育不全のリスクが高まります。
扁桃炎があるとIgA腎症にかかるリスクが高まります。
また、掌蹠膿疱症という手に起こる皮膚炎は
扁桃の炎症を抑える治療が行われます。
《病巣感染》についての詳しい説明は、「鼻うがい」や「上咽頭炎」についての書籍が多数出版されていますのでそちらをご覧ください。
めまい・低血圧・自律神経失調症・神経症
心身症・チック症・関節リュウマチ・扁桃炎・糖尿病
膠原病・アレルギー(アトピー性皮膚炎・花粉症)
喘息・口内炎・歯周病・胃潰瘍などの病気も
口腔内や咽頭の炎症を治療する事で
治るケースが多数あるようです。
そこで花粉・ウイルス-細菌の除去はもちろんあらゆるからだの不調の改善のために自宅で簡単に行える方法が『鼻うがい=咽頭洗浄』です。
ドラッグストアなど「鼻の洗浄」という目的で市販されているものには二つの種類があります。
一つは生理食塩水もう一つは微酸性電解水。
自宅でも生理食塩水を作る事は出来ますが少々手間がかかるので、市販されているものを使えばより安心して使用できます。
実際、ヨガ教室の生徒さんに試していただくと、
「鼻がすごくスッキリする!」
「呼吸がとても心地よく行える!」と感激され
「思ったより痛くない!」
と言われる方がほとんどです。
是非『鼻うがい=咽頭洗浄』を習慣にして心身の健康に積極的に取り組んでいきましょう。